−私の鉄道模型コレクションから(Gゲージ鉄道模型・風雅松本亭)−
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2009年(平成21年)9月30日を以て、本URLのアップデートは終了いたしました。
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http://g-gauge.world.coocan.jp/bigmodel/hartland.html
本URLは、概ね2010年(平成22年)内一杯を目途に廃止いたします。
以下の記述はGゲージ(1/24の縮尺で45mmゲージの線路を走る)の車輌のみです。
最初のページ>
Gゲージ、Oゲージ等、大き目の鉄道模型関連の読み物>
私の鉄道模型コレクションから>
ハートランド・ロコモティヴ・ワークスの車輌
Gゲージ鉄道模型・風雅松本亭(http://www.g-gauge.jp/)
私のGゲージ歴は前世紀の末から今世紀の初頭に掛けて数年間の空白がありますので、この辺りの歴史認識はちょっと怪しいかも知れませんが、ハートランド・ロコモティヴ・ワークス( Hartland Locomotive Works )と言うのは近年になって名前を聞くようになった鉄道模型メーカーです。少なくとも1990年代末にガーデン・レイルウェイズ誌を定期購読していた頃には、広告は見掛けなかったように記憶しています。
それは兎も角、インディアナ州ラ・ポルトに本拠を置くこの鉄道模型メーカーは小さめ、古めの車輌が中心の商品展開をしており、それは私の趣味志向に合致する処です。Gゲージ=ナローゲージですからプロトタイプが小型である事は当然ですが、その中でも一段と小柄な可愛い感じの車輌が中心です。更に嬉しいことに、この会社が製品化した車輌は私の好きな外観意匠の車輌が多いです。好き嫌いの問題を別にして、バックマンやUSAトレインズの車輌がやや大振りなのに対し、ハートランドの車輌はもう少し小振りの車輌が多いです。この会社の製品はデルトン製品などと同様に1/24で作られているので、余計にそのように感じるのかも知れません。
一番大きい車輌で、蒸気機関車だとモーガル(2-6-0)程度、ディーゼル機関車だとB-B機があったかどうか、客車だとコハ、ホハ程度で、ナハ14000系程度の車輌は辛うじてあってもナハ22000系に相当するような巨大な車輌はあったかどうか、、、どちらかと言えばトロッコに毛が数本生えた程度の車輌がかなりの比重を占めています。
G gauge Mack's gasoline locomotive, manufactured by Hartland Locomotive Works.
マックと言う会社の現在の正式名称はマック・トラックス・カンパニー( Mack Trucks Company )と言うようで、その名の通り貨物用の自動車を製造販売している会社で、現在も盛業中です。私の持っている車輌?の中では杉山模型のマックのタンクローリーを含めて、マックの車輌はこれが2輌目です。
実はマック・トラックスと言う会社が現存していることは、この製品を買うまでは知りませんでした。化粧箱を見たら「製品化承諾済み製品( Officially Licensed product )」と言う文言がありましたので、色々と調べてみたら比較的大型の貨物用自動車を現在でも製造販売している企業だと知り得た次第です。映画の「コンボイ」に出てくるようなトレーラーヘッド等も作っている会社です。そう言えば、アメリカのこの種の産業用車輌のメーカーでまともに名前を知っているのはGMCくらいなものだったでしょうか。
右上の写真のブルドックの絵は、相当以前からこの会社の専属モデル?として使っているブルドッグの画像です。現在モデルをやっているブルドッグはその名も「マック」と言う名前です。名前から判断すると牡犬なんだと思いますがマック・トラックスのホームページからリンクを辿って行くと、マック君が水着を着用した写真が数点掲示してあって、人気投票が出来るような仕掛けもしてあります。
さてこの機関車の話ですが、カタログ等には単に「Mackの機関車」としか記載がありませんが、尖った鼻先の機関室の形状から判断すると、恐らくは1920年代までに製造されたガソリン機関車だと思われます。トラックの意匠と機関車の意匠を同一視するわけではありませんが、トラックの方は1930年代に入ると一般的な流線型の機関室のなりますので、恐らくは部品の流用をしているであろうと思われるこの機関車が1930年代の製造とはいささか考えにくい話です。
トレインシェッド・サイクロペディアNo.20の記述によれば、製造している機関車は12トン機から80トン機まで、機関出力は85馬力から540馬力まで、全米100箇所以上の直営拠点でサービスを承ります、、、と言うようなことが記載されています。その後にどのような経緯があったかは判りませんが、やる気だけは満々だったようです。もっとも、マック・トラックスに限りませんが自動車メーカーが機関車も製造することは「車輪さえ交換すればどうにかなる」と考えたからなのかも知れませんが、結構あるようです。有名な処だとフォード、プリムス、GM等でしょうか。潜水艦を作っていた会社も機関車に手を出した例もありますしね。
少々判りにくいかと思いますが、運転士さんは妻板に向かって右側の扉から車内に出入りする構造です。この扉の位置は当然ながらボンネットを避けた位置に在ります。凸型の機関車としてはごく一般的な車体構造です。ヘッドライトは屋根のヒサシの部分に1灯のみです。アメリカ型に良くありがちなのですが、車内に電球が1個だけ用意してあって、室内照明と前照灯を1個の電球で賄っています。従って前進しようが後退しようが、両側のヘッドライトは点灯したままです。テールライトは省略されています。
屋根上にチョンマゲのような突起物が載っていますが、これは警音器のようです。ボンネットの先っぽに黒い丸い物体が写っていますが、これはアルファベットのMの字を図案化したマックトラックの紋章?です。
本コンテンツの中に青味の強い写真と、赤味の強い写真が混在していますが、上の写真が一番ホンモノに近い色味になっています。言葉で表現すれば、JR総武線のカナリアイエローより青味が強いレモンイエローです。
横上から見た処です。窓が曇っているのは、いわゆるダイアモンドガラスのような模様の付いたプラスチック板を使っているからです。
スケール製品では余り見掛けませんが、ティンプレートでは窓をすりガラスにしてしまうのは良く有りがちな手法です。客車だったら乗客の影絵まで描いてしまう処です。
別にボロ隠しというわけでもないと思うのですが、1910年頃に発売されたライオネル( Lionel )の車両がそのような仕様になっていますので、単純に伝統を踏襲しているだけなのかも知れません。
軸箱周辺の写真です。軸箱は可動でもなんでもありませんが、スプリングの辺りの表現は秀逸です。余談ですが軸箱にコイルばねを1本噛ませておくだけの簡易可動構造は、三重交通の箱型電気機関車でも採用されています。
あちらは箱型車体で重心が高いからだと思いますが、少しでも速度超過をすると結構頻繁にひっくり返る、と言うか、横転するそうです。
梯子も軸箱も、車体と同じ色のプラスチックで作られています。
動力部はご覧の通り、パワートラック方式です。車軸は車輪の部分でブツ切りになっているので、台車側枠は純粋な飾り物になっています。この車輪は地肌の仕上がり具合からして、挽き物(=旋盤加工)したものではなくて、鋳造したもののようです。
連結器は同じくハートランド製の2軸カブースと同様に枠のみですから、このままでは一緒に連結してやることはできません。この連結器は随分と面白い構造で、指輪の一部にツメが飛び出していて、このツメで単梁に引っ掛かるような仕組みです。
連結器を取り外すと自動販売機の硬貨投入口のような、随分と扁平な長方形の穴が出てきます。連結器の交換には少々頭を悩ましそうです。
G gauge 4 wheel ore car, manufactured by Hartland Locomotive Works.
2軸オアカーの車輪を交換する話はこちらです。
ハートランド・ロコモティヴ・ワークス製の2軸オアカーです。「オアカー」と言うのは鉱石運搬専用の小型のホッパ車のことですが、ナローゲージの場合は実態は「ナベトロ」ですね。積荷が鉱石ですから比重が重い、それでありながら走る線路の許容軸重は普通の車輌と同じですから車体を短くする、即ち敢えて少量しか荷物を積めなくするしか線路の許容軸重の範囲に収める方法はありません。結果的に、オアカーと言うのは何処へ行っても寸詰まりの可愛い車輌ばかりとなります。標準軌間の大鉄道であってもオアカーの全長は24ft(≒7315mm)とか、26ft(≒7925mm)とか、その程度ですから路面電車の2軸単車よりも小さいくらいです。
そのように車体寸法が決まれば決まったで、積み込み・積み降ろしのための施設は既存の車輌に併せて作ることになります。逆に新しく車輌を作れば作ったで、既存の車輌の寸法に合わせて作ることになります。余程の輸送上の革命的な事件でもおきない限りは何時まで経っても可愛らしい車輌のままとなります。
これはまぁ、本線級の、路線延長が数1000kmもあるような鉄道でも、全線で10kmあるかないかと言うような零細鉄道でも事情は大差ありません。ナローゲージの鉄道でも標準軌間の鉄道でも、程度の差はあれオアカーと言うのは、見た目は必ず小型で可愛らしい車輌になります。#15030の2軸タンク車も同じ下回りを使った可愛い兄弟車です。#15030に限りませんが、同じ下回りを使った車輌は相当な種類が販売されています。拙宅では意匠が気に入った事もあって増殖しつつあります。
この車輌、プラスチック製量産Gゲージ製品としては珍らしくもキットです。ラウンドハウス(MDC)のガソリン機関車もキットでしたが、あれよりも更に簡略な構成のキットです。多分、早く組むつもりだったら10分もあれば出来上がってしまうでしょう。
下回りは共通な単なるフラットカーなんですが、床上に載るものの違いでタンクカー、ゴンドラカー、オアカー、フラットカーの4車種に作り分けられています。オアカーは、、、実態はいわゆるナベトロです。メルクリンカタログ日本語版風?に表現すると「転倒車」です。
その昔に陸軍省の97式軽台車と言うものがありましたが、アレに大差無いと思えば間違いはありません。
正確な製品名は、、、不明です。品物自体はマクドナルドのハッピーセットのような袋入り食玩状態で販売されているのですが、その袋に同封されている説明書には「ヴァリュー・ライン・キッツ(Value Line Kits)」と表示されています。その一方でこのメーカーのサイトには「ミニシリーズ(Mini Series)」と言う表示があります。どちらが本名でどちらが源氏名?なのかは定かではありません。実は後述の同じくハートランド製2軸カブースも、このシリーズの一員だったようです。
車体の全部品、と言うか、塗装対象となる全部の部品です。塗装前に一回洗浄し、乾かしているところです。
左端の白っぽい物体はお鍋に相当する部分で、説明書では「 Ore Body 」と言う名称になっています。
右下の大きな部品は床板で説明書では「 Car Bed 」となっています。、これは床下側から撮影しています。反対側は木目の表現された床面です。
お鍋と床板に挟まれた細長い物体はサイドフレームと呼ばれる部品で、2ヶ所づつある突起の部分が軸受けに相当します。
床板の上側に写っているのは「 Ore Body Stand 」と呼ばれる物体で、これを床板に立てて、その上にお鍋( Ore Body )が載ります。此処に写っている部品に関しては組み立てに際して接着剤は不要です。はめ込みだけで、充分な強度が得られます。
こちらはキットに付属する車輪の写真です。黒いプラスチック製の車輪4個と金属製の、多分軟鉄製と思われる車軸が2本入っています。
最近、車輪まで自分で組み立てるキットは組んでいなかったのちょっと新鮮でした。16番日本型の動力車のキットでインサイドギヤを使っているようなものでしたら、車輪は当然のように自分で組み立てるようになりますが、アメリカ型でそこまでするものは滅多に無いですから、、、。
塗装に使用したのは、ご覧のとおり、プラモデル用?のスプレー塗料です。
左端はタミヤカラーのTS-6の「マットブラック(艶消し黒)」、サイドフレームと“ Ore Body Stand(鍋支え)”はこれで塗っています。
中央は同じくタミヤカラーのTS-68の「ウッドデッキタン(木甲板色)」です。「へ〜、甲板って、こんな色なんだ」と変な感心をしながら買い求めました。床板一体にはこれを使っています。
右端はお馴染み?のGMカラーの12番の「黄色5号」ですが、要するに総武線色。この色を選んだのは純粋に好みの問題です。お鍋の部分はこの色に塗るつもりで作業中です。
総武線の各駅停車には5年に1回くらいしか乗らないけれども、この色は褪色してさえいなければ、非常に品の良い色だと思います。そのような訳で、この車輌のお鍋は勿論のことながら、15030のタンク車のタンク体にもこの色を使うつもりでいます。何も言わずにアメリカ人に見せたら、間違い無くリーファーイエローと思い込んでくれそうな色です。
右が塗装したオアカーの床板の写真です。左の黒い方は未塗装の床板です。
四角い穴が10ヶ所あいていますが、内側の4ヶ所はタンク車のタンク体や、オアカーのオア・ボディ・スタンドなどを取り付けるためのものです。外側の6ヶ所はフラットカーとして使う場合のステークを立てるためのものです。
はじめに連結器の枠(要するにループ)を取り付けます。連結器1個辺りタッピングネジ1本で止めるだけなのでごく簡単な作業です。
但し、タッピングネジを締めて行く作業自体はかなり硬いので、床板を割ってしまったりしないかどうか、そちらの方が心配で結構気を使います。
実際には、それ程簡単に壊れるようなことはないみたいですけれど、、、。
次に連結器のフックを取り付けます。ベーカー型連結器のフックとはツメの向きが逆になりますので要注意です。
ベーカー型連結器のフックは犬の頭を撫でてやるような形状に取り付けますが、Gゲージのループ・フック型連結器のフックは猫ののどをさすってゴロゴロ言わせるような向きに取り付けます。
この写真ではフックを嵌め終わってから撮影しているので車体と平行になっていますが、嵌める際には斜めにしてやらないと間違いなく嵌りません。この種のことは文章で書くとややっこしいですが、実際に現物を手にして組んでみればごく簡単に判ることです。
とまぁ、敢えてケーディーを使わずにループ・フック型の連結器を取り付けてみました。1輌目だから純正部品?だけで組んでみたと言うことですが、結論から言うとこの連結器ではダメです。理由はフックの方のスプリングが強過ぎて、連結させようとすると相手の車輌を跳ね飛ばしてしまいます。HOゲージのX2F型や、Nゲージのアーノルト型でも同様の現象が起きますが、この軽量小型な車輌にループ・フック型は少々無理があるように思います。2輌目からはケーディーにするつもりです。
車輪を組み立てます。プラスチック製のボス付き車輪2個に、車軸を挿して貫き通すだけですので、これまたごく簡単な作業です。
金属製のナット止め車輪を組む場合には、要領が悪いとフレが出たりしますが、何分にもこの車輪はボスの部分の長さ(深さ)が20mm程ありますから、これでフレが出るように組むのは相当に天才的な技量の持ち主です。
但し、車輪の回転中心は一義的に決まるけれども、左右の車軸端からどの程度の位置に車輪を固定するかと言うことに関しては何等のガイド的な指標はありません。まぁ、目分量でやるか、物差しでも当てるか、どちらかです。
プラスチック製の車輪なので見掛けは実にチャッチイですが、ボスの長さが充分にあるし一体成型ですから、組み上げた場合のフレやエキセン(=エキセントリック)の無さは申し分ありません。シャフトが金属製だからか転がりも悪くないし、存外気の利いた代物です。
片側のサイドフレームのみ床板に嵌めて、車輪を軸受け(の穴)に仮に挿しておきます。単に「仮に挿して」おくだけで、この段階で位置関係を厳密に云々する必要はないと思います。
両側のサイドフレームを先に床板に固定してしまってからでは、車輪を嵌めることは微妙な処で困難だと思います。だからと言って、2本のサイドフレームで車輪を挟みながら同時に床板にサイドフレームを嵌める、と言う作業も結構大変そうです。
そのような訳ですから、この写真のように、一方のサイドフレームだけを先に固定してから作業を続行するのが一番簡単で確実でしょう。
これがサイドフレームです。終戦後に鉄道省?が試験的に客車に履かせて使用した超長軸距離のゲルリッツ台車みたいな外観です。
右上の写真ではちょっと判り難いかもしれませんが、サイドフレームの中ほどに楕円で囲んだHLW( Hartland Locomotive Works の略)と言う浮き出し模様があります。恐らくはこのサイドフレームは鋳造で作ったと言う想定なのでしょうか?。
但し、このメーカー本来の製造銘板は楕円形の中央にHLWの文字が入る事は同じですが、その周囲を正式社名とインディアナ州ラポルテと言う所在地の表示で取り囲むようになっている筈ですから、ちょっと違っています。
この大きさでそこまで文字を詰め込んでも文字が潰れてしまって判読不可能でしょうから、現実に即して適宜簡略化したものと、誠に勝手ながら好意的に曲解しています。こんな処でメーカーの揚げ足取りをしても詰まらんですからねぇ。
馬蹄形をしたペデスタル周辺の意匠は如何にもアメリカの古い車輌と言う雰囲気がして宜しいですな。交通博物館に置いてある開拓使号の客車も、こんな意匠のペデスタルを使った台車を履いています。あと、小高模型のダイキャスト製のHO用ペンシルヴァニア型古典台車?もこんな意匠だったと記憶しています。
こんなチャチ臭い車輌なのに、なんと板バネ仕様になっています。普通は、この種の車輌だったらペデスタルの部分にコイルバネでも仕込んで終わりにするんじゃないかと思い込んでいたのですが、そう言う仕様ばかりでは無いようです。
その代わりに、板バネの長さ自体は非常に短くて、如何にも客車用では無いことが明確に判ります。幾らなんでも、客車用の板バネだったら此処まで短いと言うことは無いでしょう。
両側のサイドフレームが床板に嵌まりました。サイドフレームは床板に嵌めてあるだけで、接着はしてありませんが強度的な不安は全くありません。
床板の塗装はご覧の通りで、塗り残しが一杯あって格好悪いですな。率直に言えば手抜きですが、上側になる部分は木製の床板を張ったような表現がきちんとしてあるのに対し、裏側になる部分にはそれはありません。
それにも拘らず塗装の方だけ丁寧に済ませるのもどうしたものか?と考えている内に組み立てだけ進めてしまったのでこんな具合になってしまいました。
フラットカー状態になりました。このシリーズの車輌はオアカー、ゴンドラカー、フラットカー、タンクカーのいずれも、此処までの工程は共通です。このままの状態だとイギリスの古い時代の2軸貨車のように見えなくもないですね。
製品としての設定はありませんが、車体を被せてやればボックスカー(有蓋貨車)も簡単に作れるでしょう。
ここからがオアカー制作の醍醐味とも言うべき処。「オア・ボディ・スタンド( Ore Body Stand )」を床板に立てます。要するに「鍋支え」ですな。
床板の内側にある4ヶ所の穴を使って固定します。タンク車のタンク台を固定するのも同じくこの4ヶ所の穴です。但し、タンク車のタンク台はタンク体と一体成型ですから、実質的にはタンク台を載せる=タンク体を載せる、と言うことになります。
この「オア・ボディ・スタンド( Ore Body Stand )」は材料が太い上に比較的寸法がぴったりしているので床板の穴に嵌め込むのは結構大変です。技術的にどうこう言うことではなくて、かなり指先の力が強くないとダメです。
私は、、、腕力には多少の自信はあっても指の力は余り無い方なので苦労しました。内容が簡単なキットですから小さいお子さんにも組み立てることはできるでしょうが、オア・ボディ・スタンドを嵌める作業だけはお父さんが手伝ってあげた方が良いかと思います。いや〜、ホントに大変です。
此処まで来てしまえば後はお鍋を載せるだけで完成です。呆気ないですなぁ。
このお鍋は単純に載っているだけで、抜け止めのための仕掛けは無いので、鍋だけ持ち上げれば単純に外れてしまいます。
鍋の妻面?は固定用の鉄パイプでも挿すことができそうな構造になっていますが、固定する手段はこのキットでは本当に全く何も用意されていません。
この辺りはアメリカ的で大雑把なところですね。、同じく転倒車同士であってもフライシュマンのマジックトレインズの製品とは性格を異にする処です。
フライシュマンの転倒車のお鍋は一杯に傾けてやれば簡単に取り外すことはできますが、普通に真上に持ち上げた程度では外れないようになっています。何等かの仕掛けがあると言うことではなくて、オア・ボディ・スタンドを上窄まりにしてあるので単純に引き上げると引っ掛かって抜けないと言う、ただそれだけのことです。その程度の工夫もしていないハートランドのこの製品は、良くも悪くもアメリカらしいおおらかな製品です。
これは番外編、お鍋を倒しても遊べます。この、倒した状態で鍋は留まって?いますから、このままの状態でも走らせることは可能です。但し、お鍋は固定されているわけではなくて、単にスタンドに寄り掛かった状態で動かなくなっているだけですから、このまま走らせていればバタンと倒れて(実物だったら)大事件になりそうです。
お鍋の中に積荷を入れてしまうと、重心の位置が変わるでしょうからこの種のお遊びはできなくなるかもしれないですね。
Replace to Bachmann's 24.5mm wheel.
キットに付属してくるハートランド製の車輪は、車軸の長さが69mm、車軸端の太さがΦ3です。これを試みに、バックマン製の金属黒染め車輪に交換してみました。使ってみたのはバックマンの#92422と言う品番で販売されているもので、4輪を1枚のブリスターパックに収納して販売しているもので、公称直径は24.5mmです。
バックマンにはこの他に公称直径が31.0mmの#92421と言う製品もあります。こちらもブリスターパックに収納しての販売で、同様に4輪入りです。
今回使った#92422の車輪直径が24.5mmと言うのは製品の台紙に記載されている事なのですが、バックマン( Bachmann )製品は公称縮尺1/20.3ですから実物換算でΦ497、ハートランド製品の公称縮尺は1/24ですから実物換算でΦ588となります。有名な日本硫黄沼尻鉄道のガソ101と言う気動車の車輪直径がΦ610ですから、こちらの車輌の性格を考えれば大きさとしては丁度良い処でしょう。同じ沼尻鉄道の車輌でも、大昔のオープデッキの2軸客車などでは、直径が300mm代のものも在籍していたようです。トロッコ然としているこのオアカーには充分な大きさと言う事になります。
公称直径31.0mmの#92421の方ですと、1/20.3の実物換算でΦ629mm、1/24の実物換算で744mmとなります。比較的大ぶりな客車用でしょうか?
これがバックマン製車輪の写真です。金属を黒染めしたようですが、かなり光り方が強いので実際に見た印象ではガンブラックとか、ガンメタリックとか、その種の色です。
もっとも、ここまで光る色のガン、と言うか狙撃用の銃を使っていたのでは標的にあっさり発見されてしまって返り討ちにあってしまいそうです。模型としても余りにも燦然と輝く車輪は不自然ですから。何等かの艶消し塗装はしてやった方が宜しいでしょう。
車輪自体は金属製、車軸も金属製で絶縁はしてないようです。車軸は車輪の外側に出る方も内側に入る部分も同じ太さみたいです。車輪同士に挟まれる内側の部分にプラスチック製のチューブが入っていて、これに車軸を差し込むような構造になっているので車輪と車軸は絶縁しない構造になっているようです。
車輪を交換した結果は、車体が多少下がります。2mm〜3mm程度でしょうか? そのことから考えると、ハートランド本来の車輪の直径は26mm〜27mm程度であるようです。問題は車体が下がるのにつれて連結器の高さも下がることですが、その結果は右の写真の通りです。
#15030の2軸タンク車は、車体高さの調整は一切しないでケーディーの#831型連結器を取り付けると、連結器は自動的に正確な高さになるのですが、バックマンの直径24.5mmの車輪に交換して車体が下がったとしても、連結器全体の1/3を僅かに切る程度の高さしかずれません。
実用的には全く問題は無さそうです。
問題はこの「実用的かどうか」と言う点ですが、車輪を交換することによって実用的になにかを得る点はあるのかと言えば、余り大した事は無くて、ほぼ自己満足ですね。手にとってみた時のひんやりとした触感ですとか、レールの乗せて転がしてみた時の金属特有のちょっと高めの走行音とか、その種のごく感覚的な楽しみを得る事ができると言うだけでしかありません。
元々のハートランド製品の走行性能に何等かの不満があって、その打開策としての車輪交換を考えるのであれば、変化は余りありません。製品に付属している車輪自体が、安っぽくはあっても転がり性能は決して悪いものではないからです。
以前のHOゲージの製品でマカオ製のモデルパワーの客車や中国製のタイコの貨車は、まるで使いものにならないようなプラスチック製車輪を使っていましたが、これは車軸までプラスチックで作ったことが原因のようです。アサーンやラウンドハウス(MDC)の製品が、大して精度が高そうにも思えないプラスチック製の車輪を使っていながらも快適な走りを見せてくれるのは、金属製の車軸を使っているからであるようです。
G gauge 4 wheel ore car, manufactured by Hartland Locomotive Works.
塗装済み、組み立て済みの製品を買い求めたものです。「塗装済み、組み立て済み」とは言っても、実際に塗装されているのはお鍋の部分だけです。幾らなんでもお鍋を塗っただけで「塗装済み」を標榜するのは気が引けるからなのか、「 GRAVEL(砂) 」と言うロゴが入っています。
車番などは記入されていませんが、車輌に番号を記入すらしない鉱山鉄道的な雰囲気を狙って手を抜いた?と言う事だと思います。ま、この種の車輌だったらそれも許されるかと思います。
ちょっと違和感を感じるのは床面に丸いロープ掛けのようなものを取り付けてあることです。キットにもこの部品は入ってくるのですが、この種のロープ掛けは本来はフラットカーが使うものだと思います。オアカーやホッパ車の類でこの種のロープ掛けがあると言うのは、ちょっと変じゃ無いかと言う気もします。
G gauge 4 wheel ore car, manufactured by Hartland Locomotive Works.
こちらも塗装済み、組み立て済みの製品を買い求めたものです。レタリングは「 IRON ORE(鉄鉱石) 」となっています。お鍋の色はボックスカーレッドと言うのか、そのような赤茶色です。
#15311の砂積みオアカーが灰色に塗ってあってこちらが赤茶色と言う事は、どうやら積荷の色に似た色を選んでいるようです。私は特にその種のことは考えずにほぼ思い付きだけで塗装色を決めてしまったのですが、私が組んだオアカーは黄色く塗っていますので硫黄鉱石専用車と言う事に致しましょう。
この調子でお鍋を金色に塗ると金鉱石専用車、スケルトンロッグカーも金色に塗ってしまうと、、、これでは黄金バットの専用車ですな。
G gauge 4 wheel tank car, manufactured by Hartland Locomotive Works.
ハートランド・ロコモオティヴ・ワークス製の2軸タンク車です。同じハートランド製で品番15020の2軸ナベトロ(≒オアカー)と同じ下回りを使ったハートランド製2軸タンク車のキットを組んだものです。タンク体の塗装は未だ途中段階です。リーファーイエロー、、、に見えますが、実態はGMカラーの黄色5号(=総武線色)です。日本の容器保安規則だったかでは黄色いタンクは液化塩素用のタンクですが、別にそれとの関連性はありません。
鶴見線の扇町駅周辺で良く見掛けるタキ5450は手入れが良くて何時も綺麗にしてあるので感心していたことが採用に至った最大の理由です。タンク体自体は単純なズンドウ型なので、タキ1500やタキ2100などの車輌と大差無いモノが単純に短くなっただけ、みたいなものです。
もう一つ、将来的にレタリングを施す場合に、レタリングが黒文字でしたらどんなプリンタやコピー機でもデカールを比較的容易に自作できますが、白文字だとアルプス電気のマイクロドライプリンタのような、ちょっと特殊なプリンタを使わなければ作ることが困難だからです。
「それならリーファーオレンジでも同じか?」と言えば、それはその通りです。リーファーオレンジも私としては好きな部類に入る色ですが、この色に黒文字のレタリングを入れるリーファーイエローの場合と違って余り綺麗な印象を受けないんじゃないかと思って見送りにしています。銀色の切り抜き文字でレタリングを施したら非常に綺麗だと思うのですが、ナベトロやらに切り抜き文字で文字入れするのもなんだか変な話ですから見送りとしています。客車のキットを組む機会があれば、リーファーオレンジに塗ってみましょうか。
タンク車のタンク体を黄色く塗り終えました。序でに#15020の2軸ナベトロ(≒オアカー)のお鍋の部分もこの色に塗っておきました。他の場所にも書いておきましたが、GMカラーの黄色5号で、要はJR総武線の黄色です。西武鉄道の黄色も、ユニオン・パシフィックのアーマーイエローも似たような色ですが、この種の色は大好きです。勿論、他にも好きな色は幾らでも有りますので、この色は貨車専用の色と当社の社内規定で決めました。未だ、鉄道名も公表していないような弱小鉄道ですが、、、。
個人的にはこの黄色、上品で良い色だと思います。その代わりに褪色してしまうとかなり悲惨な雰囲気になります。昭和40年代から50年代に掛けての国鉄南武線、当初はオレンジ色の101系が転属して来て、後には黄色の101系が転属してくるようになります。ところが何故か、黄色で転属して来た101系の方が白っぽく褪色していた車輌が多かったように記憶しています。海に近い分だけ総武線出身の車輌(=黄色)の方が、中央線出身の車輌(=オレンジ色)よりも褪色が早いのでしょうか?
各部品の成型色はナベトロのお鍋が灰色であるのに対して、このタンク車のタンク体は黒ですので、かなり丹念に塗装を繰り返さないと下地が遮蔽できません。
やはり、本当だったら灰色の塗料とかサーフェイサーのようなもので下塗りをしてから塗装をするべきだったようです。お陰で、ちょっと厚塗りになってしまいました。
ハッチの部分はアルミ風に銀色に塗るつもりだったのですが、厚塗りしなければならなかったお陰で、土日2日間の工作では時間切れとなりました。そのような訳で、このハッチは来週以降の塗装にそなえ、単にタンク体の穴に差し込んであるだけで、固定はしてありません。ハッチが銀色なのは、、、多分、西武鉄道の黄色い電車のドアだけが銀色なので、それを真似しようとしているんでしょう。
庭に車輌を出して風が止んだ合間を見計らっての塗装ですし、乾く時間も見込みますから作業量の割には待ち時間がかなり長いです。塗装室とか塗装ブースとかが無いので、この辺りは止むを得ない処です。
タンク体が塗り終わったらタンクの土台のツメを床板に嵌め込めんで固定すれば、組み立て自体は完了です。フラットカー状態になった写真をご覧いただくと車体側端スレスレの場所に6ヶ所の四角い穴の他に、やや内側に4ヶ所の四角い穴が開いています。この4ヶ所の方がタンク体の土台やオアカーの鍋支え(オア・ボディ・スタンド:Ore Body Stand )取り付け用の穴となっています。
但し、他の部分も同様ですが、嵌め合せがかなり固いです。固過ぎて、少し思い切って力を掛けたら、掛け過ぎたようでツメが欠けてしまいましたから、仕方なく接着剤併用で固定しておきました。塗装面に接着剤を塗ったのだから強度は余り期待できませんが、万が一剥がれてタンク体が外れてしまったとしても、この部分の修復はそれほど大変な作業でもなさそうなのでこのままでヨシとします。接着に使ったのは安直ですがタミヤセメントです。
この種の小さな2軸タンク車、昔から好きでした。そう言えば、今から40年程前に親父が揃えてくれた16番の車輌一式の中にも2軸タンク車は入っていた記憶があります。
なんとかの一つ覚えみたいで恐縮ですが、この車輌にも#831を取り付けます。床板よりも下側の構造は、他のミニシリーズの車輌と全く同じです。どのキットを買い求めても、全く同じ下回りが入っています。今回、タンク車の組み立てに際し、意図的に変更したのは連結器周りのみです。
標準付属品?としてキットに入っていたループ・フック型連結器を取り付けると、フックのスプリングが強過ぎて相手のループを跳ね除けてしまい「叩き付けてぶっ壊す」程度の勢いで連結させるようにしないとレールに乗せたままの状態では連結できません。
そのような訳で、ケーディーの連結器を取り付けるようにカプラーポケット周辺を加工したのが右の写真です。
こちらは未加工のカプラーポケット周辺です。間口?の部分の両側に突起物が2つありますが、これはループ・フック型の連結器を取り付ける際の回り止めです。
この回り止めを削っておかないと、ケーディーの連結器を取り付ける際に、首が下を向いてしまいます。こんな単純な事に限って中々気がつかないもので、#15601の2軸カブースの連結器を交換する際に、結構苦労させられました。
ミニシリーズはこの突起さえ削る事を忘れなければ、連結器の交換はごく簡単に行えます。
ケーディーの#831を取り付けると、このような具合になります。調整箇所などは全く無く、単に取り付けるだけで高さなどは正規の位置になります。
連結器を固定しているネジは目立つように少し浮かしたままにして撮影しましたが、これは車輌のキットの方に付属してきたネジを使っています。寸法的にはこれで支障ないようです。
ご覧の通り、フラットカー状態になりました。連結器が違っている以外には、この辺りの作業手順はオアカーと相違はありません。
そのような訳で、経過説明の写真?はあっさりと省略します。これだけ見ていると、なんだか、イギリス型の小型の貨車みたいに見えますね。
ケーディーの連結器高さゲージで寸法を確認している処です。この写真、高さ調整は全く無し、単純にキットを組んだだけですが、ご覧の通り、連結器は申し分の無い高さになっています。
G gauge 4 wheel log car, manufactured by Hartland Locomotive Works.
ハートランド・ロコモティヴ・ワークス製2軸ロッグカーです。正確に言えば単なるロッグカーではなくて、ロッグフラットカーの範疇に入る車輌です。
塗装済み、組み立て済みの製品を買い求めたものです。車輌の下回りそのものは単なるミニシリーズの車輌ですから#15020のオアカーなどと全く同様です。違うのは、あくまでも床面から上だけです。
最大のウリはバックマンのロッグカーなどとは違って外観が圧倒的に可愛らしいのと、標準装備の積荷に天然木を使っている事でしょうか。バックマンのロッグカーに載っている丸太はプラスチック製です。それは良いとしてもバックマンのこの丸太、艶あり塗装でてかり気味なので少々がっかりです。ハートランド製?の丸太の方が断然雰囲気が宜しいです。
連結器は当然ながらLGB製品などと互換性のあるループ・フック型です。大柄なボックスカーなどですと余り意識しなくても済むのですが、流石にこの車輌は小柄なのでこの連結器は大きく見えます。もっとも、ケーディーにした処で大きい事にかわりは無いわけです。実用性をちょっと脇に置いて考えると、やはり一番似合うのは朝顔形でしょうか。
連結面側から見るとこのようになっています。3本の丸太は内側に針金のようなものが刺さっていて、お互いに固定してあります。その代わりに?、車輌に対しては固定されていません。
要するに、丸太のどれか1本を摘んで持ち上げると、右写真のままの形状を保持したままで持ち上がると言う事です。
但し、固定の仕方が余り宜しくないので、ご覧のように隙間がかなり開いてしまっています。磁気反発式のリニアモーターカーみたいで苦笑させられます。一旦、ヤンキーバイスなどに挟んで締め上げてやれば雰囲気はずっと良くなりそうです。
G gauge 4 wheel caboose, manufactured by Hartland Locomotive Works.
ハートランド・ロコモティヴ・ワークス製の2軸カブースです。このカブースも同じくハートランド・ロコモティヴ・ワークス製2軸オアカーと同様に、ミニシリーズの一員であるようです。
拙宅のハートランド製車輌としては、Mackのガソリン機関車と共に始めて買い求めた車輌です。手摺り周辺が繊細な割には、煙突ばかりが妙に頑丈そうでちょっと変ですが、この種の小型車輌は私が最も好む処です。
車体の色はプラスチックの地肌の色がそのまま使われていて、塗装はされていません。具体的には、、、なんと言うのか、柿右衛門焼きの柿の色よりも、もうちょっと赤味の色です。熟しきった柿の実のような色なので「褪色しかかったカブースレッド」と見えないこともありません。但し、多少無理はあります。
車体は全くの線対象形です。生意気なことに、キューポラも含めて全部の窓に透明プラスチックが嵌められています。この種の車輌では省略されがちな妻面の扉の窓にも、ちゃんと透明プラスチックが嵌められています。
キューポラ付きのカブースとしては、拙宅にはバックマン( Bachmann )製の2軸ボバーカブースもあるのですが、ハートランド製のこのカーブスの方がやや小柄で、可愛らしい感じです。
但し、「完全装備!」なのはここまでで、車内には室内装置の類は一切ありません。潔いくらい、綺麗さっぱりしたものです。
車体両端のベスチビュールの部分は、踏み段ではなくて1段ハシゴで昇降するようになっていますが、これはちょっと気に入らないので、その内に折って壊しちゃったりしたら改造と称して加工してやるつもりです。
床下の写真、極めてさっぱりしたものです。逆説的な言い方をすれば、追加加工をするつもりだったら余分なデティールが付いていない分だけ、部品を取ったり削ったりする必要がなくて好都合かも。
車輪はプラスチック製です。台車は陸軍97式軽貨車みたいと言ったらおかしいかも知れませんが、その種の簡単な構造のものです。恐らく、乗り心地は最悪に近そうで楽しい限りです。
上の何枚かの写真をご覧いただけばお判りの通り、連結器は元来はループ・フック型だったのですがケーディーに交換してあります。使用した連結器は#831です。
この車輌、実は元々は「ループだけしかなくてフックの無い」と言う、変な連結器が取り付けられていました。メルクリンの機関車でフックだけしか付いていなくて相手の機関車のループに依存する車輌がありますが、丁度あれと同じような構造です。
マックの2軸ガソリン機関車も同様ですが、両側共にループだけの連結器が取り付けてあります。2輌とも欠品と言うことも考えにくいので、恐らくは編成の両端に出る車輌にはフックは省略すると言う意図のようです。そう言ったメーカーの発想は理解出来なくも無いのですが、このメーカーの機関車とカブースを直接連結させようとすると、、、連結不能です。両方とも連結器にフックが無いのだから当たり前ですが、これでは面白くありませんので結構あっさりとケーディーに交換してしまいました。
連結器交換前のカブースの写真です。機関車も同様ですが、この製品はループ枠のみでフックの無い連結器が付属してきます。見方によっては、カブースが金魚すくいやっているようにも見えますな。
いずれにせよ、フック無しの連結器では実運用上も問題があるので交換する意義は非常に大きいと思います。
取り付け方はごく簡単なもので、ご覧の通りネジ1本で固定してあるだけです。処がこのネジ、どうやっても緩みません。1本はどんなにドライバーで廻しても空回りするだけで手応えがありません。もう1本の方は何故か、ビクとも動きません。
仕方が無いので連結器自体をニッパで切り取って、ネジだけを露出させることにします、、、が、此処で事件発生。私が少々力任せに作業したので、ネジが生えているボス(と言うか台座)を折り取ってしまいました。
本来ならばこのボスは#831の後部の穴の中に入って支えとなる筈なのですが、折ってしまったものは今更どうにもならないので、両側ともボスを折り取ってしまうことにします。
試しにこのままの状態で仮止めして高さゲージと寸法を比べてみますが、、、見事に高さが違っていますから、当然ですがこのままでは実用になりませんね。
カブースのカプラーポケットの部分に本来のループ型連結器の回り止めのような突起物が2つあって、このままでは交換する#831連結器がお辞儀をしたようになってしまいます。
ドレメルのモーターツールでカプラーポケット周辺を全てツライチに切削します。ボス(台座)の右奥に赤い物体がありますが、これは車体を床板に固定しているツメです。丁度この場所に写り込んでしまっただけで、今回の作業とは直接の関連はありません。
後になって気が付いたのですが、単にツライチにするだけではなくて、カプラーポケットの中央の部分だけは少し凹ませておいた方が良いです。#831連結器の蓋を固定するネジの頭を避けてやらないと、取り付けた際に少々下を向いてしまうからです。実用上は問題の無い範囲ですが、、、。
この後、連結器の中ほどに開いている穴を利用してボスにネジ止めします。本来は床板に生えているボスを利用して連結器の一番後ろにある半円形の切り欠きを使って固定するのかも知れませんが、これだと連結器自体がかなり車体から飛び出し気味になります。結果としてはオーバーハングが長くなりますが、急カーブでは連結した隣の車輌と車体が接触する可能性は低くなります。
どうしようかと悩んだのですが、余り不恰好なこともしたくないので、ご覧のように連結器自体の中ほどに開いている穴を利用してボスにネジ止めしました。このネジ自体は連結器に付属してくるものです。そのまま単純にネジ止めしてしまうと連結器がお辞儀してしまうので、ワッシャを1枚途中に挟んで高さを稼いでいます。
作業終了です。上述の通り、連結器の蓋を固定するネジの頭が避けきれていないのと、高さ稼ぎに使ったワッシャの厚みが大したことが無かったので僅かに下向きになっていますが、充分、良い雰囲気に出来上がったと思います。
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